現場で働くソムリエ目線で、おすすめノンアルコールドリンクをご紹介していくシリーズです。
食事によく合うおすすめノンアルコールってありますか?という質問をよく頂きます。
そんなご質問にお応えできれば嬉しいです。
今回ご紹介するのは「ラルチザンデュテ ホワイトティースパークリング」です。
こんなふう↓に思っておられる方にぴったりのノンアルコールスパークリングです。
- 食事会に持っていく、お土産にふさわしいノンアルドリンクを探している
- 食事にノンアルを合わせたいけど、いわゆるソフトドリンクには飽きた
- 食事会でノンアル派のために、気の利いた飲み物を用意してあげたい
【大事にしてます】オススメする最大の理由は「甘すぎない」こと
「ホワイトティースパークリング」は、
りんご + 中国茶 + シーバックソーン(植物) + 炭酸、この4つでできています。
原材料の天然の甘み以外には、砂糖も甘味料も不使用です。
実際に飲んでみると、りんご果汁の甘味を感じますが、全体にはかなり甘さ控えめです。
ドリンクと食事をマリアージュさせるとき、いわゆるソフトドリンクでは甘すぎることがあります。
甘すぎると、料理と合わないので、飲み進めることができなくなるんですよね。
飲食店の現場でお客様のご様子を見ていても「周りの人に合わせて甘めの炭酸飲料で乾杯したけど、
食事が始まると甘すぎてグラスに手が伸びなくなっちゃった…」という方は多いです。
そんな方はその後どうされるのか?
パターンとしては水だけで過ごされることが多いです。
これは、ノンアルコールに選択肢が少ない、という状況が原因です。残念ですよね。
この「ホワイトティースパークリング」は、そんなシチュエーションの解決策になるでしょう。
ホワイトティースパークリングが「甘すぎない」のは他にも背景あり
細かい内容ですが、ご興味のある方はお読みください。
「ホワイトティースパークリング」手掛けたのは食の現場のプロフェッショナル
手掛けた人物は、レストランサービスの世界大会「メートルドテル」で2年連続優勝という
経歴を持つ、ジェイコブ・コセンバ氏です。
「いかに食事と飲み物をうまく合わせてゲストのお食事シーンを盛り立てるか」ということに、
日々心を砕いている職種族の方です。
その、食の現場のプロフェッショナルが発案したという点を私は重要視します。
プロサービスマンが知見を活かして作った飲料、ということはつまり、
料理の繊細な味わいを絶対に損ねることがないように不要なものを徹底的に排除という考えで味を組み立ててあるということです。つまり、甘すぎないんです。
「ホワイトティースパークリング」原料をブレンドしているのはフランスのワイン醸造家
フランス・シャンパーニュ などのスパークリンワインには、製法に厳しい規定があります。
規定に沿いながら、味を巧みに整えるプロフェッショナルこそ、フランスの醸造家。
食事を華やかに盛り上げるシャンパーニュと同等になるようpHを調整し(→つまり不自然な甘さがない)、食事に寄り添う、やさしい甘味と酸味に仕上がっています。
ここまでで、「ホワイトティースパークリング」は
甘すぎないので乾杯〜食中にオススメ、ということについてお分かり頂けたら嬉しいです✨
次は材料のお茶の話も少しだけ。
原料の中国・福建省「白豪銀針(白茶)」=皇帝御用達の希少茶葉
「ホワイトティースパークリング」の味を決めているのは、原材料となるりんご+中国茶です。
果物の果汁と中国茶をペアリングさせる考え方は、ヨーロッパのソムリエさんらしいなと思います。
■中国「白豪銀針(白茶)」って?
白茶(「しろちゃ」「ぱいちゃ」 etc)は、柔らかい新芽の水分を、時間をかけてほぼ
自然乾燥させるお茶。産毛に包まれる新芽が白く見えるので「白茶」と呼ばれます。
自然乾燥と聞くとシンプルに思えますが、実際は新芽の扱いは本当に繊細で、一針(茶
の芽状態)か一針一葉で摘む作業はじめ、ものすごい見識と手間が要るそうです。そう
して作られる香りと味わいは繊細・淡白です。主に福建省や湖南省で生産されます。
その白茶の中で、歴代の中国皇帝が好み献上されたと言われるのが「白豪銀針(はくご
うぎんしん)」。夜明け前に摘んだ若芽を、月明りに晒しゆっくり発酵させます。香り
も味も淡く、ほのかな甘みが特徴の上品で繊細なテイストが特徴です。
白豪銀針は、そのものだけ頂くと、味も香りも淡白なので、物足りなく感じるかもしれません。
ホワイトティースパークリングでは、白豪銀針のほのかな甘みや茶の酸味、香りをうまく活かして、
りんご果汁と絶妙な強弱でブレンドすることで、白豪銀針の特徴が美しく表現された食中ドリンクに
仕上がっています。さすが!のさじ加減です。
原材料のシーバックソーンとは?
シーバックソーンはユーラシア大陸原産の、グミ科の植物です。
小豆ほどの小さな果実に、200種類以上もの栄養素が含まれると言われるスーパーフルーツです。
鉄分・リンゴ酸、ビタミンC、βカロテン、ビタミンE…etc
その中で、リンゴ酸については、リンゴの6倍近い量が含まれています。
りんご酸は、ワインに使うぶどうにも含まれて、葡萄の酸味のもとになる成分です。
資料がないので私の推測になりますが、りんご酸=すっぱい成分をプラスすることで、
酸味料などを使うことなく、ワインなどにも似た、自然で生き生きとした酸味を表現しているのだと思います。
そして乾杯後も持続する美しい泡
「ホワイトティースパークリング」は炭酸入りなので華やかな発泡がありますが、
よく加減されていて、口中を刺激しすぎることなく、グラスの中で華やかな泡が持続します。
グラスから細く立ちのぼり続ける気泡を眺めているのは、いいものですよね。
泡が立ち昇るのをキープさせたい方は、ちょっと良いシャンパーニュグラスを使われると良いですよ。
グラス内部の一番下の部分に目に見えないほどの小さな傷が入れてあり、
その傷に液体が触れることで、シュワシュワと気泡が生まれて持続します。
ラルチザンデュテ ホワイトティースパークリングの概要
●原材料 リンゴ、シーバックソーン、白茶/炭酸
●商品名 85%混合果汁入り飲料(炭酸ガス入り)
●原産国 フランス
●アルコール分 0.0%
●輸入元 株式会社アレグレス
大きさは、750ml(コルク栓)/275ml(王冠キャップ)の2種類があります。
今回筆者が写真などで使用したのは275mlです。
750mlはワインボトルと同じ量です。普通にシャンパングラスに注いで、7人分くらいです。
お値段は様々ですが、275ml:600円前後(税込)/750ml:2000円前後(税込)
くらいで販売されることが多いです。
いずれも透明のガラス瓶に入っており、中の液体の黄金色がそのまま見えて綺麗です。
手土産になさる場合は、店で冷えたものを出してもらって保冷バッグを利用してください。
実店舗では、筆者の知る限り、ワインショップのENOTECAさんで販売されています。
他には北野エースさんでも見かけたことがあります。
急がない時は、割れ物ですし重量があるので、オンラインが便利ですね。
ミニも750mlも透明のガラス瓶に入っており、中の液体の黄金色がそのまま見えて綺麗です。
手土産になさる場合は、店で冷えたものを出してもらって保冷バッグを利用してください。
飲み頃は5℃前後。冷蔵庫でよく冷やして、氷なしでシャンパングラスがオススメです✨
それでは、今日も素敵なおうちカフェタイムをお過ごしください🍀✨