【レシピ】濃厚ホットチョコレート

最近ときどき耳にする「ホットチョコレート」と、慣れ親しんだ「ホットココア」の違いはなに?

そんな疑問にのちほどお答えするとして、まずはホットチョコレートを作ってみましょう。
飲めば説明いらずの満足感…かもしれません。

★ポイント

チョコレートが分離するのをふせぐため、チョコを溶かす際の火加減に気をつけましょう。
チョコレートは一度分離してしまうと、ほぼ元に戻りません。

まずは少量の牛乳とチョコレートを合わせて、少しずつ溶かします。

★ホットチョコレートの材料(1杯分)

  • ブラックチョコレート…50g(日本で売られている一般的な板チョコ1枚)
  • 牛乳(成分無調整)…110cc
  • 砂糖…10g
  • ココアパウダー…小さじ1(だいたいでOK)
  • コーンスターチ…小さじ1 ←とろみをつけたくない場合は不要

※チョコレートはスイートチョコレートではなく、砂糖の少ないブラックチョコレートが良いです。甘さは砂糖で調節します。スイートチョコレートで作ると、味が甘ったるくなり過ぎるように思います。

代表選手。安定の美味しさです。

スイートチョコは、赤など明るめのパッケージ色で売られていますが、そのとなりで、だいたい黒いパッケージで売られているのがブラックチョコです。

★ホットチョコレートの作り方

分量の1/3くらいの牛乳でチョコレートを溶かす

チョコは手で適当に砕いて鍋に入れます。この段階での牛乳の量は、チョコが浸る程度。

牛乳とチョコレートが同じスピードで同程度の温度になることで、仲良くきれいに溶けてくれます。
でも、牛乳の量が多いと、牛乳が温まる前に鍋の温度でチョコが先に加熱されすぎて、
先にチョコの分離が始まってしまいます。

チョコの分離を防ぐためにもおすすめなのは、
火にかけるときに先にコンロを点火して、弱火を作ってから鍋を火にかけることです。

点火した際の火は大きいため、それだけでチョコの温度が上がりやすくなります。
先に弱火に調整してから鍋を置く、これはこの後のステップでも同じです。

きれいに溶けた状態です。

鍋をかき混ぜるには、🐼は耐熱性の細いゴムべら(無印良品の昔のアイテム)や、ミニミニホイッパーを使います。

何かと便利な愛用品たち。ホイッパーは全長15cmくらいです

② 砂糖とココアパウダー、さらに好みでコーンスターチを加えて混ぜる

鍋は火にかけたままでも、一旦外しても構いません。チョコが沸き立ったり 熱で分離しそうなら、

こまめに火から外して混ぜましょう。

ここでいうココアパウダーは、いわゆる「純ココア」で砂糖や乳成分の入っていない粉状のものです(写真参照)。

コーンスターチは、加えることでとろみがつき、冷めにくい効果もありますが、
反面 熱すぎて飲めないこともあるので、そこはお好みで。入れる場合は1杯につき、小さじ1程度です。

③ 残りの牛乳を加えて、ひたすら混ぜて できあがり

鍋に残りの牛乳を全部入れます。
ここからは、ひたすら弱火でグルグルグルグルかき混ぜてください。

チョコレートの甘く濃厚な香りが鍋から立ち上ります。この芳香を楽しむのは、作る人の特権ですね。

充分に材料が溶けあい、混ざりあったら出来上がりです。

寒い時期は、事前にカップを温めておくほうが良いでしょう。
冷えたカップに注いで表面に膜ができるのは、できれば避けたいです。

いつもはこれで完成ですが…このレシピをアップした数日前に、
マクドナルドでゴディバのホットチョコレートが発売になりました。CMを見ると、上にチョコレートのチップがふんわり乗っておいしそう♡

ちょっと真似してみたくなって、
ミルクの泡を別で少量だけ作って載せて(泡の作り方はカフェラテのページをご参照ください)、

チョコレートの端を先に少しだけ削っておいたのをトッピングしました。

板チョコの端っこを包丁で薄く削ったフレークです

↓似た感じになったかな〜。

見た目が華やかなので、おもてなしバージョンにいいかもしれません。

でも難点は、すぐに飲まないとチョコフレークが溶けて沈んでいくことです。
沈んでしまうと、誰かにお出しするにはいささか残念な見た目に。

解決策は、牛乳の泡を作るときに牛乳の温度を低めにして、かつ泡を硬めに作ることかもしれません。チョコフレークが溶けにくくなって良いかもしれません。また解が見つかったらアップします!

ホットチョコレート と「ホットココア」は何が違うの?

そう思われる方は多いと思います。

ホットチョコレート は、溶かしたチョコと牛乳を合わせて作ります。

ホットココアは、写真でもご紹介した純ココアの粉と牛乳を合わせて作ります。

チョコレートも純ココアも原料は同じカカオマスですが、違いは、ココアバターの含有量です。

チョコレートの原料は、カカオマスを乾燥させて潰したもの+カカオマスから抽出したカカオバター。

純ココアはカカオマスからカカオバターをのぞいて粉にしたものです。

つまり、チョコレートの方が油分が多く、そのぶんホットチョコレートは、ホットココアに比べて味がまったりと濃厚になるんですね。

純ココアも、カカオバターの%がゼロというわけではないようですが、味には歴然と差が出ます。
(お湯で溶かすだけのインスタントタイプは、乳成分と糖分などが既に混ざっていて、別の話です。)

ちなみに、このレシピでは1杯につき板チョコ丸1枚を使います。ここが肝なので、
どうかカロリーにビビって「板チョコ0.5枚にしとこかな…」とか、しないで下さい。
チョコを減らすくらいなら、全量で作ったものを2回に分けて飲まれるのをお勧めします。

この濃厚さこそが!ホットチョコレートの魅力なのですから。
それに栄養価がある分、腹持ちはすごく良いですよ♪

でも「板チョコ1枚」と聞くと怯えますが、ブラックチョコ1枚(50g)のカロリーは300kcal弱です。

ホットチョコレートは、作る過程で砂糖を足すことを考えてもなお、一般的なドーナツ1個分(だいたい450kcalほど)より低カロリーです。

🐼は心と体のエナジードリンクだと思って飲んでいます。

★おうちカフェで作るホットチョコレート、1杯のお会計は138円です

牛乳 20.8円(110cc)/チョコレート 105.8円(50g=1枚)/白砂糖 3.1円(10g)/純ココア 8.3円(2g)

ー1杯の価格は、各材料費を足して、小数点以下を四捨五入したものです。

ー材料費のみのざっくりな明細(税込)ですが、ご参考になればと思います。著者が身近な範囲で入手できて、お手頃価格だと思うものを購入して算出しました。

ー光熱費・道具代は含まれていません。

それでは今日も、素敵なカフェタイムを!

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