あなたは、カフェで店員さんに
「コーヒーにミルクをつけてください」とお願いするとき、
何が出てくると想定されますか?
コーヒーフレッシュ。牛乳。生クリーム。答えは人によって違うと思います。
そして、店によっても「ミルク」の認識は意外と違うんですよね。
「ミルク=牛乳のことじゃないの!?」と思われた方はご明察ですが、
実際には、コーヒーフレッシュのポーションがぽんと渡される、冷たい牛乳を出してくれる、
牛乳を温めて出してくれる、生クリームを提供する。
パターンとしてはだいたいこの4つがあります。
何を申し上げたいかというと、
「コーヒーに牛乳つけてもらえますか、冷たいので」
「あれば生クリームください」「あ、これじゃないです、牛乳が欲しいです。」
「コーヒーフレッシュあります?」
とか具体的に何が欲しいか言って頂いた方がスムーズですよ、ということです。
ご自身がコーヒーに合うと思うものをちゃんと受け取って、
美味しいコーヒーをお楽しみ頂きたいです。
お店の人でも、コーヒーフレッシュと牛乳と生クリームの区別がつかない方もおられます。
しっかり伝えないと、希望したものと違うものを供されてモヤッとします。
ご自分は当たり前に「冷たい牛乳」が出てくると思っていたのに、
コーヒーフレッシュをぽんと出されて何も言えなかった…こんなご経験、ないですか?
そんなの全く気にしないよ、という方もおられますけれど。
上でふれたように、カフェで「コーヒーにミルクつけてください」と言うと
コーヒーフレッシュ、冷たいか温かい牛乳、生クリーム。
だいたいこの中からお店ごとに違うものが出てきます。
ちなみに、前から後ろにいくほど、お店としての仕入れ原価が高いです。
コーヒーフレッシュは、植物油脂と乳蛋白でできており、本来的な意味でミルクではありません。
(国内ではすっかり定着していますし、コーヒーフレッシュが悪いとは言ってません。)
お店側からしてみると、商品代金に含まれていない「ミルク」を無償でご提供する場合、
選択肢としては仕入れ値の安いものから、つまりコーヒーフレッシュから、となります。
生クリームは、仕入れ価格がどんどん価格が上がりますし、
お店によってはサービスでお出しする範囲を超えると判断して、断られることもあると思います。
コーヒーフレッシュをお好きでない方はお客様にもお店の方にもおられますので、
そうなるとお店側の次なる選択肢は「牛乳を冷たいままご提供する」です。
お店としては、これくらいで許してもらえませんかね?という感じだと思います。
ですから…冒頭で「お店の人に欲しいものをハッキリ伝えよう!」と書いたものの、
ちょっとこんな台所事情もお察し頂けると、飲食店の中の人としては嬉しく思います。
私自身は、お店でランチのコーヒーにつけてもらうなら
「すみませんが(温かい・冷たい)牛乳を少しください」が多いです。
牛乳なら、お店の人にしても、サービスで提供できるギリギリの範囲かなと思います。
お店の人がフレンドリーでないと感じた時は、温めの手間はお願いしませんw
店が忙しいランチタイム。
食事を終えたあなたは、ランチセットのコーヒーに、砂糖と生クリームをつけて欲しい。
そんな時は、
「クリームないんですか」
ではなく、
「すみませんが、コーヒーに生クリームを少し頂けますか?」
こんな風に丁寧に仰って頂けると、とてもジェントルに、素敵に響きます✨
お店の人は、次に来店された時も覚えていて、生クリームを出してくれるかもしれません。
もしお店にクリームがなくても、丁寧に「牛乳でよろしいですか」と聞き返してくれるでしょう。
(コーヒーフレッシュを渡されたら…ごめんなさい💦)
食材の高騰が容赦ない昨今だからこそ、
気遣いのある言葉で注文して頂けると、店の人も気持ちよくサービス精神を発揮できます。
ご参考までに、
紅茶に添える「ミルク」は冷たい牛乳が鉄則です。
温めた牛乳は匂いがして紅茶の香りを邪魔する、という考え方から来るものです。
冬であろうが「温かい紅茶には冷たい牛乳」で正解です。
ミルクが冷たい分、紅茶が冷めてしまわないように、
カップもポットもしっかり温めてサービスするのが正統です。
冬に冷たい牛乳を出すなんて、サービスが悪いわね!って思わないでくださいね😢
以上、飲食店スタッフの徒然なるコラムでした。
それでは、今日もどうぞ素敵なカフェタイムを✨