今回は本葛の葛湯を、
電気ポットや電気ケトルのお湯で作る作り方をご紹介します。
★ポイント★
●失敗なく仕上げるために一番大事なのは、本葛にしっかり熱を入れることです。
(最大のポイントなので太字で赤線を引いちゃいます。)
デンプンである本葛粉は、熱を入れて70℃〜80℃くらいになると、分子構造が壊れて糊化(アルファ化)が始まり、その結果、トロトロとして消化吸収の良い状態になります。
せっかく作るのだから、しっかり糊化させて、栄養を吸収したいですよね。
しっかり糊化したかな?とチェックする目安は、とろみがしっかりあること+透明感が出ていることです。(本葛の葛湯はクリアな透明色にはなりませんので、仕上がりが灰色っぽくてもOKです)
では、本葛に熱をしっかり入れることを意識しながら、作っていきます。
★本葛の葛湯の材料(1杯分)
- 本葛 大さじ1
- 水 160cc(できればミネラルウォーターや浄水)
- 砂糖 大さじ1 ←お好みで調節して下さい。最低大さじ1くらいが飲みやすいと思います
★本葛の葛湯の作り方 ー電気ポットや電気ケトルのお湯で作る
①カップをお湯でしっかりと温める
本葛にしっかりと熱を入れて、冷めさせないための工夫です。熱々の空カップを作りましょう。
② ①の熱々カップに本葛を入れ、大さじ1(分量内)の水と混ぜてなじませる。
ここでは、お湯ではなく水です。デンプンにいきなりお湯を入れるとダマになります。
③できるだけ熱い湯(残りの145cc分)を用意し、分量ぶんをカップに注ぐ。
うちでは電気ケトルを使います。毎日大活躍のBALMUDA THE POTくん。
カップに注ぐ前に、電気ポットなら「再沸騰」ボタンを押して沸かします。電気ケトルなら、もう一度沸かしてくだい。
先ほど水でといた本葛の上から、分量の熱湯を注ぎ、よくよくかき混ぜます。お湯を注ぐ前にカップの底で粉が沈殿していたら、もういちどスプーンなどでかき混ぜて下さい。
(固まっている本葛にいきなりお湯を注ぐとダマになり、失敗します。)
かき混ぜていると、どんどん糊化が進み、本葛が70℃を超えたあたりで透明感が出てとろみが出てきます。
*この時点で、一番熱いお湯を使ってるのにトロトロしないでサラサラしてるよ!という場合は、
熱さが足りないので、電子レンジで10秒〜20秒、様子を見ながら熱を加えてください。
④砂糖を入れる
砂糖は、しっかりと本葛が糊化(=透明ドロドロ)状態ができてから加えます。
本葛と熱の仲をお邪魔しないように、生姜汁などを加える場合も、このタイミングです。
私は、砂糖を加えたあと、さらにレモン汁(瓶に入った100%果汁で市販のもの)、生姜汁、ハチミツを足して作ります。
色々入れてたら糊化が緩くなってきた気がする!というときはレンジで10秒〜20秒ほど、様子を見ながら温めます。
写真は砂糖、ハチミツ、生姜汁、レモンジュースを加えた葛湯。体の冷える冬場に飲むと、体がポカポカします。
●電子レンジで葛湯を加熱するときは、突沸によるやけどにご注意下さい
葛湯のように粘度のあるものを温めるときは、突沸(とつふつ)することがあります。
突沸というのは、液体を温める際に、沸点を過ぎても気泡などを出さないまま、液体の温度だけが静かに上がり、それが何かの刺激で急にボコボコと沸き立つことをいいます。
コップに手が当たったりレンジのドアが開いて振動する、といったことも刺激になります。
突沸すると火傷のおそれがありますので、温め終えてレンジから出すときは、少しだけ様子を見てからにして下さいね。
●誰かに作ってあげるときは
ぜひスプーンを添えてあげて下さい。木製やプラスチック製のスプーンがあれば、金属のものほど唇に触れたとき熱くないので、より親切です。
★おうちで作る本葛の葛湯 (ー電気ポットや電気ケトルのお湯で作る)、1杯のお会計は77円です
本葛粉 67.4円(9g)/水 6.9円(計160cc)/砂糖 2.8円(9g)
ー1杯の価格は、各材料費を足して、小数点以下を四捨五入したものです。
ー材料費のみのざっくりな明細(税込)ですが、ご参考になればと思います。著者が身近な範囲で入手できて、お手頃価格だと思うものを購入して算出しました。
ー光熱費・道具代は含まれていません。
それでは今日も、楽しいカフェタイムを♪