自分で作るココアは、ちょっと粉っぽくなったり、ココアがダマになって失敗っぽくなりがち。
この記事では、自家製のスパイスココアを失敗なく作るレシピをご紹介します。
実際に作る前に、次でポイントを抑えて、失敗なくいきましょう。
自分で作るホットココアは、なぜ「粉っぽく」「ダマに」なりやすいのか?
ーココアを自分で作ると、なぜ粉っぽくなるのか
はじめに、ここでご紹介するココアは「純ココア」のパウダーから作るホットココアドリンクのことです。「調整ココア」(初めからお砂糖やミルクが入っていてお湯を注ぐだけで作れる便利なやつ)とは別でお考えください。
ホットココア作りに使う「純ココア」には、油分が含まれます。
乾燥しているように見えますが、粉末の小さなひと粒ひと粒に、油分があるので、
粉末同士がペタッとくっつきます。くっついた状態が「ダマ」です。
この油分を含むココア粉末を、少し炒ることで温度を上げて、お湯を注いでダマをほぐし、
さらにペースト状まで練ることで、油の部分が水分と乳化して、粉っぽさを殆ど感じなくなります。
また、粉を煎ることには、ココアの香りを引き出す効果もあります。
ココアを練らずに、ダマはダマのままで冷たい牛乳を注ぐ作り方だと、ダマの中の粉は粉っぽいまま、
油分が水分である牛乳と混ざり合わないまま(乳化しないまま)、温度だけ上がってカップに注いで飲むと「やたら粉っぽい」「ココアがダマになっちゃった…」となります。
「粉っぽくない★スパイスホットココア」レシピの特徴
では実際に、どのように粉っぽさを避けるのか?ポイントは3つです。
・純ココアパウダーを使います。粉を少し煎る&水で練ることで、粉っぽくなるのを避けます。
・スパイスはパウダーではなくホールを使います。粉っぽい仕上がりになるのを避けます。
・下準備としてスパイスを牛乳に一晩漬けます。牛乳にスパイスの香りが移ります。
「粉っぽくない★スパイスホットチョコレート」の材料(1人分)
・純ココア 大さじ1
・水 大さじ1ほど
・砂糖 大さじ1
・牛乳150〜160cc
・スパイス
ー生姜汁 小さじ1ほど
ークローブ、カルダモン、黒胡椒 各2〜4粒
ーシナモン スティック1本の1/4ほど
カルダモンの清涼感が後からふわっとくる
シナモンとクローブがチョコにボディを与える 黒胡椒ふわり
「粉っぽくない★スパイスホットチョコレート」の作り方
〜下準備・前日〜
スパイスを牛乳にそのまま入れて、一晩から一日冷蔵庫へ入れておき、成分を滲出させます。
その際、カルダモンは鞘から出しておき(ひとつ上の写真の状態)、鞘も実も両方入れます。
〜当日・さあ作りましょう〜
①土生姜をおろして、生姜汁を作ります
冷蔵庫から牛乳を出しておきます。スパイスの良い香りがすると思うので、クンクンしてみて下さい。
生姜はチューブでもOKですが、おろしたての方が風味が良いです。
②純ココア大さじ1を小鍋に入れ、弱火で30秒ほど煎ります
③火を消し、水を大さじ1を少しずつ入れ、練ってペースト状にします
写真では、まだあちこちにココアのダマが見えますね。これをヘラなどで潰しながら、滑らかなペーストになるまで練ります。
④牛乳150cc〜160ccを、スパイスごと少しずつ鍋に入れ、混ぜながら弱めの中火で温めます。
生姜汁と、砂糖もここで入れます。
牛乳を入れるとき、初めは少しずつ注ぎ、ココアと牛乳を馴染ませるように混ぜます。
⑤鍋肌に小さな泡がフツフツとしてきたら温め完了のサイン。火を止めます。
成功ポイントは、牛乳を温めすぎないことだよ
牛乳は、ココアと混ざって温まればOKです。
「スパイスを煮出さなければ」と思って温めすぎると、水分が蒸発し、できあがりの量が減ります。
スパイスの香りや成分は、前日から漬けていたことで、かなり牛乳にうつっているので大丈夫です。
⑥カップに茶漉しをセットし、上からココアを注いで、できあがり。
茶漉しで、ホールスパイスと余分な固形分を除くことで、より滑らかな飲み心地になります。
できました〜。滑らかな質感でおいしそうです✨
ゆっくり召し上がって、体を温めて下さいね。
★<おうちで作る>粉っぽくない★スパイスホットココア、カップ一杯分での材料費は約97円です。
純ココア 25.1.円(6g)/牛乳 30.2 円(160g)/水 0.7円(約15g)/シナモン 7.8円(シナモンスティック1/4本)/クローブ 6.4円(2粒-0.2g)/黒胡椒 1.7円(0.3g)/カルダモン 6.7円(2粒-0.2g)/土生姜 約10円(1×2cm角) /砂糖 8.7円(約12g)
ー1杯の価格は、記事掲載時における各材料費を足して、小数点以下を四捨五入したものです。
ー材料費のみのざっくりな明細(税込)ですが、ご参考になればと思います。著者が身近な範囲で入手できて、お手頃価格だと思うものを購入して算出しました。
ー光熱費・道具代は含まれていません。
それでは今日も、素敵なおうちカフェタイムを🍀